乳がん

乳がんは乳汁を分泌する乳腺小葉上皮あるいは乳管までの通り道である乳管の上皮ががん化したものです。

乳がんの症状は、90%以上は痛みを伴わない乳房のしこりです。また、乳頭からの分泌物を症状とすることがあり、乳がんによる乳頭分泌物は血液が混じったものは多い傾向があります。その他、乳頭や乳輪の湿疹様ただれを症状とするものもあります。

近年乳がんは増加しており、女性においては最も多いがんです。日本人女性の９人に１人が乳がんになるといわれています。

40〜50歳代の壮年期に多い乳がんですが、早期に発見し治療すれば比較的生存率の高いがんです。
月に一度の自己触診の他に、医療機関で定期的に乳がん検診を受けることをおすすめします。
当院ではマンモグラフィと超音波検査による通常の乳がん検診、渋谷区マンモグラフィ検診とその再検査を行っています。

＊当院では他院乳がん検診後の精密検査、セカンドオピニオン、乳がん術後患者さまのフォローは実施しておりません。

乳がん検診

当院では視触診、マンモグラフィ、超音波検査が受けられます。すべて女性のスタッフと医師で対応いたします。

乳房に症状のある方の検査は保険診療、症状のない方の検査は自費診療となります。

＊　通常の乳がん検診は、お電話での完全予約制になります。

＊　渋谷区乳がん検診(クーポン)はネット予約ができます。

＊　マンモグラフィと超音波検査、どちらを受ければいいかわからない場合は、検査当日医師へご相談いただくか、

下記「マンモグラフィと超音波検査、どちらを受ければいい？」をご参照ください。

渋谷区の無料検診

当院は渋谷区から発行されている無料クーポン券を使って検診を受けていただける指定医院です（渋谷区がん一次検診）。

＊　乳がん検診を受けられる際は必ずご予約下さい。
＊　乳がん検診と子宮頸がん検診を両方受けられる場合は乳がん検診の診察室でのご予約で全て承ることが可能です。

＊　15分以上遅刻された場合は予約はキャンセル扱いとなり診察はお受け頂けなくなります。

マンモグラフィと超音波検査、どちらを受ければいい？

現在のところ乳がんの死亡率を下げる効果が証明されている検査はマンモグラフィだけであり、乳がんの発症が急激に上昇する40歳以上の乳がん検診では基本的にマンモグラフィを行います。

しかし2007年から2011年にかけて行われた大規模臨床試験で、マンモグラフィに超音波検査を併用した場合はマンモグラフィ単独に比べて1.5倍の乳がんを発見できたというデータがあります。

そのため、当院ではマンモグラフィと超音波検査の併用をおすすめしていますが、

20〜30歳代の方は乳腺濃度の濃い高濃度乳腺が多くマンモグラフィの乳がん検出感度が低いため、超音波検査と自己触診をおすすめします。

マンモグラフィと超音波検査はそれぞれ観察する対象や検査画像が異なります。

マンモグラフィでは微細な石灰化病変を発見しやすく、

超音波検査は小さい腫瘤病変の検出に優れます。

乳がん検診・婦人科両方受診されるの注意点

当院は乳がん検診と産婦人科の診察室が別れております。乳がん検診と子宮頸がん検診は同じ診察室で受けて頂くことは可能ですが、婦人科で何か症状がある場合には別々にご予約下さい。片方の予約のみですと、もう一方の診療は予約の患者さま優先となりますのでお待たせする事があります。

また、保険診療の場合、同日に乳がんエコーと産婦人科エコーはお受けませんのでご了承ください。
予約の面で不明な事があれば、お電話でお問い合わせください。